テレビ5番組露出でアクセス数が倍増・広告換算2.3億円 フィリップス補聴器のプレス発表会
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世界的な聴覚ヘルスケアグループであるデマントの日本法人「デマント・ジャパン株式会社」。
「聞こえに悩みを抱える人々がより活動的に生活できるようサポートしたい」という理念のもと、難聴者により良い聞こえを届けることで、QOL(生活の質)の向上に貢献しています。
主力である補聴器事業においては、オーティコン、バーナフォン、フィリップスと3つの補聴器ブランドを展開。グローバルで業界シェアTOP3の一角を占めるデマント・ジャパンが、広報PRにおいてどんな課題を抱え、解決していったのか、お話を伺いました。
今回、PR会社を利用しようと思われたきっかけは?
私が担当しているフィリップス補聴器では、これまでも新製品の記者発表イベントなど、スポットでPR会社を利用していました。
芸能タレントをアサインしたプレス発表会も開催したことがあり、そのときはテレビ局も取材に参加いただいたのですが、オンエア予定当日に急遽緊急ニュースに差し替えられて……放映に至らないこともありました。WEB媒体や紙媒体も重要ですが、 ブランド認知を上げるためには、やはりテレビの影響力は計り知れません。どうしてもテレビ露出を勝ち取りたい、それが当社広報PRの課題の一つでした。
そこでテレビ露出を目標に掲げたプレス発表会の、3社コンペを実施されたのですね。
今回は新製品がない中でのイベントということもあり、ニュース性をどう生み出すかという課題がありました。よりテレビ露出に強いPR会社と組みたいという希望もあり、検索からKMCに問い合わせました。ほか前回の芸能イベントで利用した会社と、もう1社の3社コンペとさせていただきました。
KMCを選んでいただいた理由は?
テレビ露出の実績が数多くあり、テレビ業界出身者がHPでも顔出しされていて、説得力があると感じました。WEBサイトの見せ方も上手で、マーケティングにも期待できそうだと。
驚いたのは、電話で問い合わせたときに、担当の方が「うちの強みはストーリー構築です」と仰ったこと。私自身、今回のイベントはストーリー作りが成功の鍵になると感じていたので、話が早い、と期待が高まりました。
実際、企画を進行する中でも、1を聞いて10を知る理解度で、短時間でまとめていただきました。3人チーム体制で分散作業をして、仕事が詰まることが少なかったのもありがたかったです。
実際に準備を進める中で、KMCがテレビ露出やストーリー構築に強いと実感された部分はありましたか?
新製品がない中でのニュース性創出として、デジタル補聴器に関連付けて「デジタルの日」という新たな切り口を提案いただきました。
テレビ業界出身者がいることで、タレント候補提案もコンセプトが明確で的確、決定までがスムーズでした。メディア誘致の案内状の構成や内容も良く、イベント内容も経験者だからこその演出へのこだわりが功を奏した印象です。動画素材の撮影やビデオ通話の演出などはチャレンジでしたが、メディアからは好評でしたし、前回の記者発表会より分かりやすいという感想が多数寄せられました。
短い準備期間の中で、ほぼ初期に立てたスケジュール通りに進めることができたのは、そうした知見や本質的な理解があってのもの。急な変更や改善にも迅速に対応いただいて助かりました。
プレス発表会の結果と、その感想を教えてください。
今回のイベントの第一の目標であった「テレビ露出」が、5番組で放映という成功につながったのは、私どもにとって大きな成果です。それはKMCの力でもあります。特にキー局のニュースや情報番組でも取り上げられたことは快挙で、7分以上オンエアされた番組も。その間、聞こえに関する話題とともにフィリップス補聴器がずっと番組出演者の背後に映ることができました。
記者発表会には30媒体以上が参加。テレビやスポーツ紙をはじめ、ヘルスケア、IT・家電、ニュース関連などのWEB媒体に幅広く取り上げていただきました。
露出効果としては、広告換算で2.3億円。当社のWEBアクセス数は通常の約2倍、フィリップスHPの「オンライン聞こえのチェック」や「店舗検索」へのアクセス数も比例して増加しました。フェイスブックの「いいね」は過去最高を記録し、デマント本社からも「日本は大きな成果をあげた」と評価されたのはうれしかったですね。
テレビ露出を達成しその効果を実感されました。今後のPRはどのような方向で考えていますか?
難聴というテーマについて取り上げてもらえる、アカデミックな要素も含めていきたいと考えています。補聴器は、体の一部に装用する医療機器ですので、正しい理解を促進することも大切です。聞こえのケアの大切さやフィリップス補聴器のメリットが多くの消費者へ伝わるように、鋭い着眼点や製品メリットが伝わるアイデアをKMCには期待したいです。
難聴は加齢と共に誰にでも起こることですが、最近の研究によって難聴が認知症の危険因子の一つだと判明しています。つまり補聴器で聞こえを補うことによって認知機能低下を軽減できるのです。
でも、補聴器を使うということは、多くの人にとってハードルの高いことかもしれません。だからこそ、補聴器をもっと身近なものに感じてもらえるよう、認知と理解を高めるPRを継続していきたいと思っています。
一人でも多くの人の、より良い聞こえをサポートしたい。人との交流を楽しみ、アクティブに幸せな人生を過ごしていただきたい。人と、世界と、繋がる企業でありたい。それが私たちの想いです。