【KMCのアイデアマン3人で即興アイデア対決!】中年アイドルグループ・5ziU誕生!?
広報担当者が鍛えたいスキルの1つとして挙げられる【アイデア力】。
PRパーソンとしてお客様へPR戦略をご提案させていただく機会が多い弊社では、アイデアを持ち寄り議論することも日常茶飯事です。
そこで今回は、社内でも高い発想力を持つ堀川・黒﨑・福永の3名に集まってもらい、各々が渾身のアイデアを披露する「フラッシュ座談会」を実施。
架空のお題を提示し即興でアイデアを出し合ってもらうことに。
これまでのインタビューとは一味違う座談会の様子をぜひご覧ください!
1.いきなり大喜利!?思わずツッコみたくなる“一言他己紹介”
- まずは3人にそれぞれ自己紹介ならぬ他己紹介をしてもらいましょう。一言でお願いします!
福永)一発目から大喜利!?
堀川)うーん、黒﨑さんは「杉並区のキムタク」ですかね。
ふとした言動に「意識しているのかな…」と感じる時があります。
黒﨑さんの自宅の写真の片隅に、ドラマ「グランメゾン東京」のDVDがあって「やっぱり!」と思いました。
黒﨑)いやいや恐れ多いですよ。もしやこれって僕も事故るパターン(笑)
堀川)もう一つ挙げるなら「うどん」。社内でもうどん好きで有名じゃないですか。
うどん食べたいなって思ったら、黒﨑さんに美味しいところを聞いたら教えてくれるんですよ。
福永)今のところ「主食がうどんのキムタク」ですね。
堀川)まとまった(笑)
黒﨑)福永さんは「ダジャレキング」か「PR事例のデパート」ですね。
「ダジャレキング」に関しては、会議で福永さんがアイデアを出すたびに、「そこ引っ掛けるんだ!」といつも驚かされるからです。
そしておもしろいアイデアを裏打ちしているのが「PR事例のデパート」。
実際に話題になったPR事例を誰よりもたくさん知っているからこそ、説得力のあるアイデアが出せる。
いつも助けられています。
福永)堀川さんは「多分一番怖い人」です。
逆のことを言うようですが、怒っているのを見たことないじゃないですか。
黒﨑)見たことないですねー。 福永)ですよね、誰も見たことないはず。
僕が「やらかした、やばい!」と思っても怒られた記憶はなく、いつも優しくご指摘くださいます。
そういう優しさって実は一番怖いんじゃないかと(笑)
今後も堀川さんの優しさに感謝しつつ、甘えてしまわないように生きていきたいです。
2.【3人ならどうする?】リアルなお題でアイデア出し対決
-続いてはフラッシュアイデア出し対決!今から出すお題について、最適だと思うPR施策を7分間で考えて発表してもらいます。今回、お題となるのは「ランニングシューズブランドKMC(架空)」のPR!
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【概要】
●目的:すでに定番となっている既存商品ブランドをもう一度盛り上げたい
●実施タイミング:ランニングシューズブランド「KMC」の50周年
●ターゲット:40~60代のアクティブ男性
(普段は働いており、休日や仕事前後で運動することが習慣)
●商品特徴:ランナーをサポートしケガを防ぐ高機能シューズ
●全体予算: 500万円
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不確定要素も多い、ゆる~いお題に3人は「この商品の価格帯っていくらですか?」「どんなブランドかもう少し知りたいな」と困惑しつつも、各々のスタイルで真剣に考え始めます。
-残り時間3分です!
堀川)福永さんはメモとかせずにべしゃりで行くんですか?
福永)そうですね、私はいつもメモとかしないスタイルです。
メモとかすると、そこでアイデアが決まっちゃう気がして、いつもしないですね。
あ、これ天才っぽくて良い感じなので記事に書いといてください(笑)
-福永さん流アイデア出しの秘訣が聞けたところで……時間になりました!
まずは黒﨑さんお願いします。
堀川)(黒﨑さんが出したイラストを見て)歯ですか?
福永)ワニワニパニックが始まるんですか!?
黒﨑)残念(笑)不正解です!
今回のお題である50周年を迎えるにあたり、「僕ちっちゃい時これ履いたな~」て懐かしい気持ちになる消費者が現れると思ったんですよね。
それなら、機能性の訴求に向けて詰めるよりも、50周年というメモリアルにフォーカスしていきたいなと考えました。
「50年間の中で販売してきた靴を並べて、その長さが何メートルになったか」を可視化しようとした結果がこれです(笑)
「さらに50年後には〇メートルにしたいね」みたいな話にも繋がりそうなのも良いかなと。
堀川)イラストを使ってプレゼンするところがさすが美大出身ですね。
(※黒﨑さんは武蔵野美術大学卒)
黒﨑)ありがとうございます(笑)
-堀川さんはいくつか紙に書いていましたよね?
堀川)僕は何個か考えました。
ターゲットが日常的に運動している人たちですが、その人たちだけでなく運動をしたいとは思っているけど出来ていない人にも知ってもらいたい。
そこで考えたのが「50チャレンジ」。このシューズを履いて1日に50個のチャレンジをしてもらいます。日常的に使える機能であることを体験してほしいんですよね。
通勤電車内ではつま先立ち、エスカレーターは使わず階段を上るチャレンジを通じて、靴の柔軟性を体感するきっかけにしてもらいます。
こういうのを専門家からも監修してもらい全部で50個考えます。
予算的にも、WEBサイトの立ち上げとポスター制作など含めて500万円でおさめられます!
堀川)2つ目は、50周年にかけて「50時間リレーマラソン」。チームで交代しながら走るリレーマラソンというものがありますが、このシューズブランド主催のリレーマラソンイベントをやるのはどうかと。公共の施設や競技場を使っても、会場と運営、告知も含めて予算内でできそうです。
黒﨑)靴って消耗品でボロボロになるから、耐久性が担保されているブランドであれば、50時間リレーマラソンは良いアピールになりそうですね。人だけでなく靴の耐久性になるのがおもしろい。
堀川)3つ目は、「NiziU」ならぬ、「4ziU(シジュー)と「5ziU(ゴジュー)」という年代ごとのアイドルグループを立ち上げましょうと。
シューズを履いて縄跳びダンスをやってもらいたいですね(笑)
黒﨑)「5ziU」は思いつかなかったなあ。悔しい。
-ではトリを福永さん、お願いします。
福永)ターゲット層を見た時に、もしかしたら奥様の顔色を伺いながら購入を検討する人も多いんじゃないかなと思いました。
そのコミュニケーションを想定すると「ひさしぶりのおつかい」に挑戦してもらうのはどうですかね。
このシューズを履いて50人の旦那さんに、家から遠いスーパーへ買い物に行ってもらいます。
靴によって生まれる夫婦間のコミュニケーションや、「いつまでも健康でいたいよね」というシューズに付随する要素を再構築することで、課題になっていたシューズブランドの盛り上がりにも寄与できる。
堀川)男性って「60歳の定年退職以降はやることがなくなってしまう」という声も多い中で、新たな趣味の発見を促す方向の切り口は綺麗ですよね。
情緒的な切り口で攻める戦法はさすが福永さん。見事ですね。
福永)もう一案。シューズの進化を見せる要素として歴代オリンピックでの記録の伸びを思いつきました。もちろん記録の伸びには、選手の練習をはじめ様々な理由があると思うんですけど、シューズメーカーの努力も必ず含まれると思っています。
消費者がその進化を体感することで、シューズブランド50周年の重みもあわせて感じられるかなと考えたんです。
そこで考えたのが、新宿駅にある横長のデジタルサイネージを使って、歴代のオリンピック選手と行う徒競走。例えば25年前の金メダリストと競うモードを選ぶと、同じ速さで選手の映像が駆け抜ける。
メダリストですから消費者が負けてしまうとは思うんですが、競争することでイベント自体を見た時にも盛り上がりが期待できそうです。
堀川)黒﨑さんが「走れメロス」って紙に書いてますよ。
福永)イベントのタイトルは決まりですね。
―――――普段からアイデア出しで煮詰まったときに相談すると、必ずジャストなアイデアを出してくれるKMCのアイデアマン3名。
今回たった7分で考えたとは思えないアイデアが次々に発表され、改めて発想力の豊かさを感じることができました。
アウトプットのスタイルは三者三様ですが、共通点はインプットの量が超越していること。
気になるインプット術についてはまた別の機会に聞いてみたいと思います。
堀川淳
広告代理店、メディア事業会社を経てPR業界でコンサルタントとして活動。2014年にKMCgroupを共同で創業。家電メーカーやITサービス、流通、医療、小売など多岐にわたる業界の多様なニーズと課題に対するコンサルティングを担当。現在は営業部門の責任者を務める。
黒﨑淳友
武蔵野美術大学を卒業後テレビ制作会社に勤務し、フジテレビの「とくダネ!」や「ニュースJAPAN」などの情報報道番組でディレクター経験を積む。KMCgroupに入社後は大手の食品、家電、不動産などを担当し、PR戦略の計画から提案、実行まで行っている。
福永圭佑
大学卒業後、大手広告代理店 2社を経て、2018年KMCgroupにジョイン。食品、日用品、BtoB、地方自治体をはじめ、あらゆるジャンルのPRプランニング・SNSコンサルティングを行っている。最近、紅生姜が食べられるようになった。