メディア露出の「質」を追求・購買層を拡大するためのPRマーケティング|BBソフトサービス株式会社様

2022年11月22日(火) 事例紹介

BBソフトサービス株式会社(略称:BBSS)は、ソフトバンクグループの一員で、「情報革命で人々を幸せに」という経営理念のもと、スマート家電の企画開発や、セキュリティソフトの開発・販売事業を展開している企業です。同社が抱える広報PR領域における課題から、KMCに依頼した経緯、課題解決への道のりまで、詳しくお話をお伺いしました。

御社の事業内容についておしえてください

家電とセキュリティソフト、この2つがBBSSの主力事業です。オリジナルのIoT家電「+Style」、ネット詐欺専用セキュリティソフトウェア「詐欺ウォール」の企画・開発・販売を行っています。

BBSSの主力事業のひとつ、スマート家電ブランド「+Style(プラススタイル)」

IoT家電はWi-Fiチップを内蔵したカメラやセンサー、電球などがあり、スマート家電とも呼ばれるものです。スマートフォンで簡単に操作でき、生活が便利になるだけでなく、防犯や見守りといった使い方もできます。BBSSは便利で豊かなライフスタイルをつくる企業を標榜しています。

御社の広報PRにおける課題は?

弊社の広報PR・マーケティング部門は、その領域の経験値が高いリソースが不足していることが顕著でした。特に「詐欺ウォール」は、製品差別化が出来れば競合がほとんどいない製品であり、競争優位性があるにもかかわらず、認知度が一向に高まらない状態でした。以前からPRが弱いという点が弊社の課題だったので、一緒に課題を解決してくれるPR会社を探すことにしたのです。

BBソフトサービス株式会社 経営管理本部 コミュニケーション推進部 ディレクタ 池谷秀史氏

KMCに広報PRを依頼した経緯をおしえてください

予算を投下する以上「費用対効果」が一番の焦点でした。PR会社の選定はコンペ形式で行いました。まず提案依頼書をつくり、何社か比較検討させていただき、その結果KMCに依頼を決めました。
一番の決め手となったのは、KMCの堀川さんから、弊社が重視するPR活動の量と質を実現するための具体的なご提案があったこと。私どもの依頼への回答を十分に盛り込んでいただけないPR会社もある中で、弊社が望むものが的確かつ柔軟にプレゼンに盛り込まれていました。本当にKPIを達成できるか不安はあったのですが、「効果を上げます」と言い切っていただいたことが大きかったです。

PR活動の「質」とは、具体的にどのようなことでしょうか?

私たちも広報に関する経験値がありますので、単純なストレートニュースの掲載や転載の数ではなく、しっかりと製品を深掘りしたメディア露出が重要だと分かっています。そういった露出の「質」が弊社の重視するこだわりですが、KMCの提案はそこをちゃんと押さえた内容だったということです。

もうひとつの主力事業・セキュリティソフト「詐欺ウォール」

ただ実際に活動を始めた当初は、ちょっと不安が残るスタートでした。毎月の定例会が結果報告を中心としたレポートになっていたため、KMCの具体的な活動が見えづらいように感じたのです。広報は活動してすぐ成果が上がる訳ではないということもあり、どう動いているのかが分かりづらいのは不安でした。でもそれをお伝えしたところ、弊社から見えない部分の活動もレポートにまとめて報告してくださるようになりました。
私たちにとって良い成果は当然重要ですが、成果が出ない場合のメディア側からの生の声や課題のフィードバックにより、メーカーとしてその課題対策を打つことが最も重要だと考えているのです。その点を改善いただき、情報の出し方や見せ方、作り方を変えるヒントにもなって、結果的にとても良かったです。

メディアからの声は製品の見せ方を改善する大きなヒントになる

KMCに依頼して良かったことをおしえてください

柔軟性とフットワークの軽さがKMCの最大の魅力です。私も一緒にテレビ局に同行してメディアの反応を目の当たりにする機会をつくっていただいたりもしました。普段番組側の意見を聞く機会もそう多くはない中で、人づてではなく番組を制作している担当者から直接、製品に対する反応や意見、企画にするために必要な要素など、様々な情報を得ることができ、社内にも報告することができました。
レポートだけではなく、社員の生の声として報告できることで社内の上層部や事業部内での説得力や納得感が増したような気がします。自社の広報能力の強化が目標でもあるので、嬉しいですね。弊社の社長にも少しずつですが、評価されてきていると思っています。

今後の展望を教えてください

「+Style」はIT・ガジェット系のメディアへは比較的露出を獲得しやすいジャンルといえますが、その他ジャンルのメディアを通じた認知拡大が課題です。現在の購買層も偏りがありますので、例えば子育て中の女性やアウトドア等の趣味嗜好層など新たなターゲット層の認知拡大を目指します。

購買層が偏っているのは「詐欺ウォール」も同様です。セキュリティソフトの対策の中でも特にネット詐欺対策は今や、子どもから大人まで、アプリやネットでショッピングをする人すべての人が必要不可欠な対策です。一般的に、詐欺に遭った経験がなければ、「詐欺に遭うかも」とはなかなか考えないかもしれません。しかし、昨今ニュースになっている通り、国税庁や警察庁を名乗るフィッシング詐欺や学生を狙うネット詐欺など誰しもが被害にあう可能性が身近なものとなってきています。

このように、どちらの事業も特定のゾーンにしか売れていないことがビジネス上の課題でもあるため、そこはPRの力で認知を広げていきたいと思っています。KMCと一緒に、購買層拡大に向けたPR活動を進めていきます。

これからますますデジタル化と、5Gによる通信品質の向上や高速大容量化が進みます。弊社のIoT家電やセキュリティソフトを通して、どのご家庭でも生活を豊かで安全安心な暮らしが当たり前になるようにする。これがBBSSの目標です。

関連記事