動画を用いたPR施策でメディア誘致に成功・イベント応募者も増加|ベリッシマジャパン株式会社様

2022年10月31日(月) 事例紹介

ベリッシマジャパン株式会社は、年間15件のミス・ミスター・ミセスコンテストを主催し、世界大会へと進む日本代表を選出している、イベント運営企業です。そんなベリッシマジャパンがPR活動で抱える課題から、KMCにPR活動を依頼して、課題が解決へ向かうまでのお話をお伺いしました。

事業内容をおしえてください

弊社は2016年にスタートした企業で、「ミセスユニバース」というミセスコンテストをメインに、「キッズコンテスト」や「ミスコンテスト」「ミスターコンテスト」などを実施し、日本で一番多くの代表者を世界へ送り出しています。

様々なコンテストの日本大会を主催し、優勝者を世界大会へと送る

中でも「ミセスユニバース」は世界でもトップ3に入る、大きな大会です。

御社の課題をおしえてください

メディア誘致が難しいことが弊社の課題でした。世界的コンテストの駐日事務局として、社会の注目を集めるのは重要な業務のひとつです。広く応募者を募り、イベントを盛り上げていくために。協賛企業を増やしたいという実利的な目的もあります。

ベリッシマジャパン株式会社 代表取締役社長 大島一恵氏

それに加えて、私自身の想いも強くあります。コンテストに参加したことで、人生に大きな変化が起こったり、非常に満足してくださる方が多く……もっとメディアに露出して、コンテストの素晴らしさを周知していきたい、という気持ちです。
しかしメディアからの取材を獲得することは簡単ではなく、プレスリリースを配信するほかには、口コミや人からの紹介、インスタグラム広告に頼っている状態でした。

KMCにPR依頼した経緯をおしえてください

きっかけは人からの紹介です。雇用した広報担当スタッフから「前職でKMCに依頼してすごく良かった」という話を聞きました。それと別の場所でも「PRを依頼するのならKMCが良いと思う」と言われて、別の2人から同じ社名を聞いたわけです。KMCのホームページから問い合わせて、依頼しました。

とはいえ発注を決める前には、3社ほどお見積りをお願いして、PR会社を比較検討しました。KMCを選んだ一番の決め手は、提案資料がほかのPR会社と一線を画した内容だったから。ファイナリストにフォーカスしたり、ルッキズムへの批判など、私どもが伝えたい内容が的確に盛り込まれていたのです。

企業が伝えたいメッセージが含まれているPRだからこそ価値がある

ほかのPR会社からご提案いただいた内容は、「芸能人を審査員として呼ぶ」といった、確かに話題性はありますが、私どもが本当に伝えたいこととは、少しズレたものでした。

実際にKMCの支援を受けて、印象に残ったことはありましたか

動画を用いたPRです。「動画の方がメディア記者にも伝わりやすいと思うので、メディア向けの動画を作りませんか?」とKMCの佐藤さんからご提案いただきました。それまで動画制作といえば、イベント当日のダイジェストムービーや私のインタビュー動画がほとんどでしたから、動画がプレスリリースの代わりにもなるという発想はありませんでした。

佐藤さんからのアドバイスをもとに、ファイナリストひとりひとりの生活や仕事にフォーカスした密着動画を作成。初めての試みでしたが、期待以上にクオリティの高い動画が完成しました。これが素晴らしくて、パンフレットを作成しているデザイナーから「動画を観てコンセプトがより明確になった」と言われたほか、応募者から「動画に共感して応募しました」との声も。動画を制作したことで、スタッフの意思統一や、コンテストへの応募にもつながったのです。こんなに反響があるとは思ってもみませんでした。この動画の一部は、日本大会のオープニングムービーにも流用させていただきました。

肝心の、メディア誘致の結果はいかがでしたか?

PR業務を外注したのが初めてということもあり「どれほどのメディアが取り上げてくれるのだろう」と少し不安がありましたが……テレビで、朝20分ほどの特集が放送され、世間から大きな共感を得られたと感じました。

イベント終了後もメディア露出が続いた

メディア露出は、イベント終了後も続きました。アフターパーティーにも取材が入りましたし、優勝者だけでなくトップ5人それぞれにフォーカスした記事を書いてくれたWEBメディアなど。期待以上に多くのメディアが記事を掲載してくれたのです。動画PRの効果が、ちゃんと出ましたね。

ほか、KMCに依頼して良かったことをおしえてください

第三者視点のコメントには、ハッとさせられました。例えば審査員が見る審査表をKMCにチェックしてもらって「社会貢献性」はどう判断するのか? と質問いただいたときなど。社内ではなかなか見えづらい客観的な視点から、事業の魅力や課題を教えていただけることには価値があります。それが事業の成長にもつながると思うのです。

実務的な稼働にも感謝しています。イベント当日、私どもがバタバタと忙しくしている中で、メディア記者のアテンドなどスムーズに進行してくださり、助かりました。

広報PRに成功したことで、起こった変化をおしえてください

まず応募者が増えました。今回までは口コミと広告頼りでコンテスト参加者を募集していました。しかし、次回コンテストはまだ公に募集を開始していない段階で、すでに50名ほどの事前申込があり、PRの効果に驚いています。

マスメディアから注目されたことで、ファイナリストの方々の満足度も高まりました。それで各々が「私が取材されました」とSNS発信したことで、一気にコンテスト自体の認知度も広がりました。好循環が起こったのです。
世界的コンテストを手掛けるとはいえ、弊社は、まだスタートアップ企業です。当初「PRにコストを掛けるのはどうなのか」という声が社内から上がりましたが、決断して良かったです。

今後の展望を教えてください

「ミセスユニバース」の想いに共感いただける方の、裾野を広げていくことが、大きな目標です。個人だけでなく企業もです。女性の活躍を推進している企業には、きっと共感頂けると思います。
目先の目標としては、次回コンテストから、地方をもっと盛り上げたいです。現在、レッスンは大阪・東京・福岡で行っていますが、それ以外の地域にお住まいの参加者にも、充実した環境を用意できたら、と思っています。地方からの応募者と、それを支えてくださるレッスン講師や協賛企業を同時に増やしていく必要があります。そのためには地方メディアに向けたPR活動も欠かせませんね。

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