【PRカレンダー】2025年10月におさえたいPRトピックス

季節の話題や、いま注目を集めているニュースのトピックスをまとめたKMCの「PRカレンダー」10月編!
秋の深まりを感じ始める10月は、スポーツの日やハロウィンなど季節感あふれるイベントが多く、行楽やレジャー需要が高まる時期です。一方で、衣替えや秋冬支度が進み、収納や防寒、健康管理に関する関心も高まります。食品ロス削減月間や目の愛護デー、国際ガールズ・デーなど社会的意義のある記念日も多く、啓発やCSR活動と絡めた情報発信にも適したシーズンです。こうした生活の節目や社会的テーマに合わせたPR施策は、消費者の共感を得やすく、メディアにも取り上げられやすいタイミングといえます。
今回は、広報・PR担当者なら抑えておきたい10月のトピックスをまとめました。
実りの秋到来!季節と社会性が交差する10月の注目トピック
【10月/食品ロス削減月間】
毎年10月は、農林水産省と環境省が定める「食品ロス削減月間」。食品ロス削減推進法の施行(2019年)を契機に設けられ、全国で啓発イベントやキャンペーンが展開されます。特に10月30日は「食品ロス削減の日」として、自治体や企業、飲食店などが協力し、フードドライブや試食品の活用、規格外品の販売促進など、さまざまな取り組みが実施されます。
企業にとっては、サステナビリティやSDGsの観点からも発信しやすいテーマ。賞味期限の見直しや在庫管理の改善、リユース・リサイクル施策、食品ロス削減につながる新商品・サービスの紹介は、メディアの社会課題企画やCSR特集で取り上げられる可能性が高まります。
<参考事例>
ふぞろいの野菜カレーを食べて、一緒に食品ロスについて考える「with Glico もったいない広場」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000485.000001124.html?utm_source=chatgpt.com
江崎グリコが行った10月26〜27日にイオンモール茨木で開催された期間限定イベント。形は不揃いでも味や安全性に問題のない規格外野菜を「ふぞろい野菜のカレー」として提供し、試食予約キャンペーンやパネル展示で食品ロスや企業の取り組みを訴求。
【10月10日/目の愛護デー】
毎年10月10日は「目の愛護デー」。10と10を横にすると“眉と目”の形に見えることから制定され、視力の大切さや目の健康を啓発する日として知られています。全国各地では無料の視力検査や目の健康相談会、アイケア商品のキャンペーンなどが行われ、ニュースや生活情報番組でも取り上げられやすいタイミングです。
企業としては、ブルーライトカット製品やコンタクトレンズ、サプリメントなど目の健康に関連する商品・サービスを発信する好機。デジタル機器使用が日常化する中で、目を守る習慣やライフスタイル提案は、幅広い層の関心を集めやすいテーマです。
<参考事例>
目の愛護遊園地 in ひらかたパーク&浅草花やしき
https://jp.rohto.com/learn-more/eyecare/eyecareday
子どもの近視が増加している現状を踏まえ、目の健康意識を高めることを目的としてロート製薬がひらかたパーク・浅草花やしきとのコラボで実施されたイベント。園内では、目の愛護隊がパレードを行ったり、アトラクションと活用したした企画を実施したりと、親子で楽しめるコンテンツを展開。
【10月11日/国際ガールズ・デー】
毎年10月11日は国連が制定した「国際ガールズ・デー」。世界中の女の子が教育や就労、健康などの面で平等な機会を得られる社会を目指し、女性や女児が直面する課題への理解と支援を促す日です。各国でシンポジウムやチャリティイベント、啓発キャンペーンが実施され、SNS上でもハッシュタグを活用した発信が活発化します。
企業としては、女性活躍推進やジェンダー平等、教育支援などに関する取り組みやストーリーを発信する絶好の機会。特に、社員インタビューや社会貢献活動の紹介などは、メディアの人権・社会課題系の企画やCSR面で取り上げられやすくなります。
<参考事例>
ADD CULUMN 国際ガールズ・デーに合わせたピンクカラー商品の販売
https://unthology.com/collections/international-girls-day?srsltid=AfmBOorY83RnLHcvxpTjNUT-uJW5QiL5SUJ4VzDjgE0S24bOBnYl5a29
ファッションブランド「ADD CULUMN」は、国際ガールズ・デーのモチーフであるピンクをテーマにした商品を展開。売上金の一部を女性のための啓蒙活動に寄付する取り組みを行いました。商品購入を通じて、消費者・販売者・ブランドに関わる全ての人が「女性を肯定し、応援している」というメッセージを体現。社会課題に即したカラーシンボルと商品展開を掛け合わせることで、CSRと商品訴求を両立させた事例です。
【衣替え】
毎年10月1日頃は、夏服から冬服へ切り替える「衣替え」の時期。学校や企業の制服、公共機関のユニフォームなどもこの時期に変更され、季節の移り変わりを象徴する行事として定着しています。衣替えはファッション関連だけでなく、収納グッズ、防虫・防湿アイテム、クリーニングサービスなど多様な業界にとって発信の好機です。
さらに、衣替えに関連した調査を実施し、その結果を発信する方法も効果的で、生活者の意識や行動傾向を数字で示すことでメディアや読者の関心を惹きやすくなります。
<参考事例>
エミナルクリニック 「長袖と半袖のムダ毛の自己管理」に関する調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000138.000053998.html
医療脱毛の「エミナルクリニック」は、長袖が主流になる秋の衣替えシーズンに合わせ、脱毛をしていない女性を対象に「長袖と半袖のムダ毛の自己処理」に関する調査を実施。半袖の時期は頻繁だったムダ毛処理が、長袖になると回数が減る傾向に着目し、来年の半袖シーズンに向けて今の時期から始めておくべきケア方法を提案しました。季節の変わり目に合わせた生活者意識の変化をデータ化し、自社サービスの訴求へつなげた好例です。
チェックしておきたい!2025年10月のPRトピックス
【10月1日/国勢調査】
5年ごとに実施される国勢調査は、日本国内に住むすべての人と世帯を対象とした最大規模の統計調査で、人口動態や世帯構成の変化が明らかになります。企業にとっては、調査で示される人口・世帯トレンドを踏まえた市場戦略や生活者ニーズへの対応をアピールする好機です。人口減少、少子高齢化、単身世帯の増加などのテーマは、生活・住宅・食品・保険など幅広い業界と親和性があります。
【10月4日/自民党総裁選】
2025年10月4日に実施される自民党総裁選。与党のリーダーを決める選挙は次期首相人事にも直結するため、国内外から高い関心が寄せられます。選挙を模した「総選挙」スタイルの人気投票キャンペーンや、リーダーシップに関連した調査発信は、選挙ムードを背景に注目を集めやすいタイミングです。
【10月13日/大阪・関西万博 閉幕】
2025年4月に開幕した大阪・関西万博は、10月に閉幕を迎えます。半年間の会期を通じて国内外から数千万人規模の来場が見込まれており、10月は集大成の時期として大きな注目が集まります。関連イベントや企業パビリオンの特別企画、成果発表に絡めた情報発信は、国内メディアのみならず国際的にも取り上げられる可能性が高いでしょう。
時事性のあるトピックスに合わせて効果的な発信を!
2025年10月は、国勢調査や自民党総裁選、大阪・関西万博の閉幕といった大きな社会的イベントに加え、衣替えや食品ロス削減月間、ハロウィンなど季節性の高い話題が重なります。こうした時事性や生活の節目に関連したトピックスを効果的に活用することで、メディアからの注目を集めやすく、今取り上げるべきネタとして検討してもらえる可能性も高まります。
今後も月ごとに注目のトピックスを発信していきますので、ぜひご注目ください!