【メール開封率アップ】メディアが開きたくなる“掛け算思考”の情報発信とは?

最終更新日: 2023年10月31日(火) PRのヒント

プレスリリースを配信する主な方法として使われるメール。近年のペーパーレス化でFAXを廃止するメディアもあり、画像やファイルの添付のしやすさからも配信の主流となっています。
しかし、記者のもとには日々数百件以上のメールが届くことも普通で、大半は見られないままゴミ箱行きとなることも…。ニュースに取り上げられるには、記者にメールを開いてもらう最初の関門を突破する必要があります。
DX(デジタルトランスフォーメーション)で広報の生産性向上を支援するsmartPRが、広報業務ならではの悩みをプロの視点で解決するデジタルコンテンツ「広報のお悩み相談室」第2弾は、メディアが思わず開きたくなるメールの送り方について、smartPR代表の岩﨑が解説します。

1.リリースの良し悪しを分析する「開封率」とは?

プレスリリース配信でメールを使いますが、本当にメディアの方に読まれているのか良く分かりません。

配信したリリースがメディアに関心を持たれているのか、一つの指標になるのがメールの開封率です。

SmartPRが提供するクラウドPRソフト「Prasy」では、メールで配信したリリースの開封率やクリック率の測定が可能です。

ニュースに取り上げられるまでは、配信したリリースが良かったのか悪かったのか分からず闇雲な発信になりがちです。Prasyではリリース単位や記者単位で開封率が分析できるため、発信プロセスに着目したPR活動ができるようになります。

実際のところ、どのくらい読まれているものなのでしょうか?

リリースを配信している全企業を通じて平均すると開封率は28~30%ほどです。
ただし、発信方法の工夫次第では40~50%近く読まれるメールもあります。

送った記者の半数が開いてくれるのはかなりすごいですね!ズバリ開封率が上がるコツとは何でしょうか?

コンテンツと、それを表現するタイトル、そして誰に送るかの3つがポイントです。
それぞれ意識することで相乗効果が生まれ、メディアに開いてもらえるメールに近づきます。

2.リリース窓口に+α!記者リストの効果的な活用法

「誰に送るか」ですが、プレスリリースは記者に送るものではないのですか?

その通り、記者に送るのですが、“読まれる”という点では記者個人に送ることが重要です。

実際、info@やpress@のようなリリースを受け取る窓口よりも、記者個人へ送った方が開封率は高い傾向にあります

最低限リリース窓口に送ることは必要なことですが、開封率をより高くするという視点では個人に送るということも重要な要素の一つということになります。

そんなにたくさん記者個人の連絡先を持っていないのですが…。

実は会社の中に名刺が眠っていたり、社長が持っていたりと、少なからず記者の連絡先があるケースは多いです。

Prasyでは、複数あるメディアリストも一元管理できるので、情報が1つ更新されると、必要なデータベースすべてに反映されます。記者個人宛てリストに加え、最大2000媒体の情報が入った最新のメディアリストが作成できます。

3.タイトルが命!メディアが興味を持つ8要素

リリースのタイトルは読まれるかどうかの重要なポイントになりますよね。工夫すべきポイントは何でしょう?

先ほどの「誰に送るか」ともセットの考え方になりますが、例えば運送業の話題を食品業界の記者に送っても興味を持たれませんよね。
メールタイトルの文字数は一般的に30文字前後ですから、送る相手を意識して、簡潔にかつキャッチーに伝える必要があります。

具体的にどんなポイントを意識すると良いでしょうか?

SmartPRでは「メディアが興味を持つ8要素フレーム」を定義しています。

記者はタイトルを見て瞬時に「これがニュースになるのか」を判断するため、この8要素を意識したタイトルをつけることが欠かせません。

新規性:新商品や新サービスなど、まだ世の中に出していない新しい情報
時流性:「インフレ」「Z世代」などトレンドや時流に合った情報
季節性:入社式やクリスマスといった季節の特性に合わせた情報
実利性:無料キャンペーンや節約術など、消費者にとって実利がある情報
社会性:2024年問題、少子高齢化など社会的な課題に対する取り組み情報
技術性:自動運転やAI(人工知能)など、これまでになかった技術情報
エリア性:特定の地方や地域に関する情報
実績性:10年連続売上増、行列、人気トップなど実績を出している情報

4.新規性に縛られない発想!自社の魅力を伝えるコンテンツで取材が増加

そもそもリリースできるようなネタが見つからず、情報発信の仕方に困っているのですが…。

リリースを配信する時に、まず考えるのが「新規性」ですよね。

実際にリリースの多くが新情報で、配信サービスによっては新しい情報であることが配信できる条件となっている場合もあります。

しかし、前述の8要素のフレームを考えると、メディアに提供できる情報がまだ他に7要素もあります

Prasyの「NewsRoom」画面

 Prasyでは、リリースの作成、配信の機能はもちろん、PR専用のコンテンツサイト「NewsRoom(ニュースルーム)」を持つことができます。ニュースルームにアップしたコンテンツはリリースと同様、メディアにプッシュ通知(メール配信)することができます。

どうしても新しい情報を入れ込まないとメディアに発信してはいけないという思い込みがありましたが、確かにニュースになる要素は新商品以外にもありますよね!

リリースにはしづらい話題でも自社コンテンツという形であれば発信の幅が広がります。
実際に業界の課題への取り組みや季節的な情報、商品サービスのこだわりなど、その会社の独自性が見えることはPRにとっても有効な発信です。

コンテンツ発信でもメディアには見てもらえるものでしょうか?

話題によっては、一般的なプレスリリースよりも開封率が高いコンテンツも多いです。
自社で活躍する外国人従業員やユニークな福利厚生など、これまで知られていなかった情報がメディアに届くことで取材につながった事例もあります。

リリースを作ろう!という意識だと「新規性の壁」がありましたが、もっと自由に考えて発信ができそうです。

取材の量を増やし、質を確保するには、まず発信量を増やしていく必要があります。

SmartPRでは経験豊富なPRコンサルタントが発信するコンテンツも開発し、作成するサポートまで手掛けています。

プレスリリースだけでは伝えきれない自社の魅力の発信に興味のある方はぜひ、SmartPRまでお問い合わせください。

>>>Prasyについて詳しく知りたい

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