【プレス発表会の裏側 Vol.2】メディア向け試食会でメディアプロモーターに密着してみた

2023年01月06日(金) プレス発表会

KMCgroupでは、より多くの人に情報を届けるため、メディアの方に商品やサービスを取材いただける場を作るべく「プレス発表会」を行っています。前回はカンロ株式会社様の新ブランド発表会の裏側に密着し、実際に現場でPR スタッフがどんなことをしているのかを紹介しました。

今回は、ハワイ在住の人気アーティスト ローレン・ロス氏の日本総代理店であるローレンロス・ジャパン株式会社様のカフェコラボ試食会に潜入し、弊社でメディアプロモートのスペシャリストとして大活躍中の松田に密着!カフェコラボを企画するに至った背景や実施までの準備、当日の様子など、メディアプロモーターの目線で見ていきましょう。

1.カフェコラボが生まれたきっかけ

PRでは、日頃のリリース発信などで世間の興味を惹きつつ、1番届けたい情報があるタイミング(新商品の発売時期など)で発表会での発信を通してメディア露出の大きな山場を作り、世の中の関心を一気に集めるという手法が用いられます。

KMCがローレンロス・ジャパン株式会社様から依頼を受けたのは2022年春のこと。KMCでは活動期間の10月までにローレン・ロス氏の作品をより多くの方に知っていただくべく、どんなことできるか戦略を考えました。

モダン風な店内とローレン・ロス氏の作品のマッチ度は想像以上

ニュースの山場を作るべく、メディアの方をご招待するプレス発表会の実施を検討。そこで何をするべきかを考えていた時、「”アートを食べる体験”ができたらおもしろいのでは?」とチーム内でアイデアが挙がったのだそう。

ローレン・ロス氏の作品を掲げ、「食べる絵画展」として徹底的に世の中に広めることでローレン・ロス氏の作品をより知っていただく機会を作ろうとご提案したといいます。

意外性があるアイデアだからこそ、時には「本当に実現できるのだろうか?」とお客様を少し不安にさせてしまう場面もあると話す松田さん。だからこそ、いつも以上にお客様に寄り添いながら1つずつ不安を解消していくことを意識し、お互いに不安を感じない状態を作れるよう心がけているようです。

試食会当日もクライアント様と密にコミュニケーションを交わします

2.コラボをするカフェをリサーチ!

松田‐今回は「絵画を再現いただける」カフェかどうかを前提に、そのうえで、メディアの方や一般のお客様がすぐに「行きたい」と思っていただけるような立地や認知度もほしい…、PRとしてどういうカフェがベストか考えました。

メディア視点を持つ松田さんだからこそ、メディアが取り上げたくなる店を見つけられるのでしょう。

リサーチ時の発想のためにも常日頃のインプットが重要……!

様々な条件を考慮し、コラボにご協力いただけることになったのは高田馬場にあるパティシエとシェフが考案したドルチェが楽しめる女性に大人気のパティスリー「MID café(ミッドカフェ)」さん。今回のコラボの打診に快くご協力いただきました。

ローレン・ロス氏のアートの世界観に近づけるよう、パティシエが試行錯誤を繰り返して完成した「食べるアート」がこちら。

そのクオリティの高さに、メディアからも驚きの声が多数上がっていました

松田‐今回ケーキを作るため、「アート」と「食」のコラボレーションを模索しながら懸命に動いてくださるパティシエの方にご協力いただけたのは、ある意味出会いですよね。そのような方に出会うべく、最善を求めて徹底したリサーチを行って判断するのがとても重要。これもPRのプロフェショナルとしての仕事の1つなんです。

3.直接お会いできるメディアさんとの出会いを大切に

メディアプロモートのスペシャリストとして、多くのメディアの方と接してきた松田さん。日頃のコミュニケーションの中で意識していることを聞いてみると……

コロナ禍の感染対策もバッチリ

松田‐記者さんやライターさんは毎日が分刻みで大忙し。忙しい中、ご招待した発表会に来ていただいているからこそ、その感謝はしっかり伝えるようにしています。

そして、参加いただいたメディアの方が、いかに取材しやすいか、撮影しやすいかを第一に考えて動くことですね。そのためのこまめな声かけは忘れないようにしています。メディアと接する機会がなかなか少ないお客様と、イベントの詳細を知りたいメディアの方との間に立つことで、円滑に進めていく役割がPRを担う私たちの役割でもあると思っています。その結果、良質な記事につながるんですよね。

4.発表会が始まるとカメラを持って会場を動き回る

普段からオフィシャルカメラマンをやることも多いという松田さん。弊社では松田さんだけでなく、メディアプロモーターが現場のオフィシャルスチールカメラマンとして撮影を行うことも珍しくありません。

様々な角度からメディアの方に使っていただくための写真を収める松田さん

松田‐メディア視点を持つ私たちだからこそ、記者さんやライターさんはどのような画が欲しいのかが感覚的にわかります。だからこそ必要であろうと思われる画をしっかり収めることが重要。プロの外部カメラマンに撮影を依頼することもありますが、その際もメディアの方が必要と考えらえるカットは丁寧に伝えて撮影してもらえるように動きます。 また、撮影した画像は当日参加できなかったメディアの方にお渡しするのはもちろん、参加いただいたメディアの方も記事内に使用されることが多いので、綺麗な画像を選定し配布するのもメディアプロモーターが責任をもって行います。

試食会が終わるとすぐさま画像の選定作業に入ります

5.試食会を終えて

こうして約半年の準備期間を経て、大きな山場作りとなる発表会が終了……。今率直に思うことを、発表会後の松田さんに直撃して聞いてみました。

密着中も松田さんの温かな笑顔にホッコリ

松田‐今回の発表会では、「感動した」と言ってくださったメディアの方がとても多かったです。パティシエさんやアーティストの想いが、ケーキや発表会を通して伝わったのかなと。「幸せを感じます!」と帰りに仰ってくださったメディアの方もいて、お客様の熱意がメディアの皆さんにちゃんと伝わっていたことがわかってうれしかったです。

そして数日後、改めて松田さんに話を聞くと、こんな嬉しいエピソードも……

松田‐試食会後、1日10食の特別メニューにどんどん予約が入ったみたいで。こうやって私たちがやったことがメディアを通して世の中に影響を与えているのは、不思議なようで嬉しい感覚です。「○○の商品を買った」「○○の店に行った」と誰かの行動の種を作れるのはPRプランナーだからこそ。やりがいを感じる瞬間です。

-メディアプロモートのスペシャリストとして大活躍している松田さんに密着してみると、感謝の気持ちとポジティブな言葉に溢れていました!その明るさと、出会いを大切にする心遣いに、お客様やメディアの方から信頼されている様子が伝わります。次回の発表会の裏側密着もお楽しみに!

松田和子
新卒で繊維紡績会社、外資系アパレル、有名アーティスト所属会社での事業広報を経て、2017年にKMCgroupへジョイン。これまで培った幅広い人脈を生かし、女性系やライフスタイル系をはじめ多数のメディアとの強いリレーションを持つ。
現在はPR戦略局のメディアスペシャリストとして活躍。

PRの相談をする

関連記事